2011年4月3日日曜日

広隆寺へ

太秦の広隆寺へ。この寺は50ぶり記憶がある。はるか昔、小学校の修学旅行だと思います。初対面の時、弥勒菩薩のお顔と足を組み頬に手を当てた姿にズキンと心が痛み、細身の上半身裸で祈る姿が目に焼きついた。半世紀ぶりの対面は案外あっけなかった。お堂ではなく、殺風景な展示館の中に十二神将、薬師如来、日光月光菩薩、千手観音、聖徳太子像などなど、驚くほどの日本の主な仏像が一堂に安置されていました。

弥勒菩薩の微笑みは変わらず私を迎えてくれたが、お姿は記憶よりも小さかった。崇高な菩薩としての役割は終え、高貴な美術品として祀られているようです。広隆寺は推古天皇の時代603年に建立された山城最古の寺院であり、聖徳太子建立のひとつとされている。度々の災禍に遭遇し炎上したが復興。多くの仏像がよく保存されたことを思うと、これらの仏像が人々の強い信仰の対象となっていた証拠なのでしょう。

                                           撮影は当然不可。山門横ガラスの向うに弥勒菩薩のポスターが
                       境内の珍しい白い桜。今が盛りの満開です