2011年8月25日木曜日

東京モード学園・HAL東京のフェスティバルへ

代々木第2体育館で開催された、元勤務先の学生作品発表会を見学しました。敗戦から19年後の1964年、国運をかけて実施された東京オリンピックのメイン会場横の第2体育館はバスケットボール会場です。広げた傘を天高く巻きながら絞りあげたような天井の空間デザインは、内側から見ると斬新で、何度足を運んでも丹下健三氏の想像力は素晴らしい!と感心するばかり。

ついつい作品に見惚れながら旧知の人々と挨拶を交わしているうちに、イベント中の写真撮影をうっかり忘れてしまいました。華やかな学生達の渾身の作品が多数紹介されていたのに。約3000人収容の観客席は2回ともほぼ満員で大成功。開校まもないHAL東京2年生の学生達の作品完成度やプレゼンが素晴らしい!来年は4年生の作品発表もありますが、指導教師に伺うと、今から気合十分で彼らは頑張りますよ!とのこと。とても、楽しみです!!

       日没間際の代々木第2体育館。中に入ると天井に予想もできない空間が。ぜひ皆様、訪問を
              表彰式。ファッション部門でグループ大賞を受賞した作品達と受賞者達

Miki MIALY展示会へ

パリで大活躍中の卒業生、Miki MIALYさんの来年春夏用展示会が表参道で始まりました。私は初日に訪問しましたが、例年より広い展示会場で作品がとても見やすい。私の大好きなMiki MIALYワールドが全開でした。パリ生活をはじめて22年。彼女なりの努力や苦労があったと思いますが、私が知る限りでは「私、頑張ります!」という学生時代の精神のままで、階段をかけ上っているミキちゃんです。

先日、アメリカのグランドキャ二オンやカンボジアからあったメールに「こんなに楽しい人生、やめられない!」と元気に記載されていました。パワフルでしょ!今も彼女は学生時代の元気そのもの。よく働きよく話しよく笑い、よく食べよく飲んで、たくさんの友達に囲まれて明るい人柄・・・あの細い体でよく続きますね。フランス人のご主人のほんわかとした人柄と協力があったからこそ・・・とも言えるでしょう。今後ともにガンバレ!!

                              ショールームにずらり並んだ新鮮な作品群。早朝から若いバイヤーが次々と。
                  私の好きな作品でモチロン申込みました。素敵でしょ!

2011年8月22日月曜日

青蓮院(京都)へ

8月10日、天台宗の大本山青蓮院へ卒業生達と参拝に。東山山裾のこのお寺、私は京都暮らし中に何度出掛けたことか。門前には見事大木の楠が数本。樹齢約600年の勇士が門跡寺院を象徴する五線の白壁を背景にとても美しい。ライトアップした夜間はもっと神秘的で生命の尊厳を感じる逞しい樹です。本殿は御所風の寝殿造りで苔むした庭に、右近の桜左近の橘。

3人の天皇が諸事情でこの寺で過ごしたそうで、格式の高いお寺。青不動尊天の絵画が有名ですが、建物以外にお庭を順番に歩くのがとても楽しみです。夏の盛りのためか訪問者は少なく、貸し切り状態でした。私達は又もやゆっくりのったり見学していたら、なんと門が閉められてしまい、大慌て!!閂を外して、受付に預けた荷物を受け取って、今夜の宿へ帰りました。

              寝殿造りの本殿の庭側。苔は茶色で惜しいが京都の昨今はどこも苔の育成状況が悪いとか
           庭を巡回すると小堀遠州風な造園があったり、美しい孟宗竹林があったり・・・

2011年8月17日水曜日

貴船神社(京都)へ

宿の前に鳥居があり、午前中の涼やかな空気の中、貴船神社をお参りしました。貴船神社・鞍馬寺ともに1200年余前、桓武天皇が平安京を造営した際、鬼門の守り神として祀ったそうです。少し前、NHKが放映した貴船神社特集を思い出しながら参拝。水に浮かぶと文字が現れるおみくじがあり、全員が一喜一憂。心穏やかで楽しい時間でした。

貴船川を遡ること徒歩8分の奥の院も参拝。日照り祈願の時は黒馬を献上し、雨止みの時は白馬を献上したそうで、水に深いゆかりのある神社とのこと。船形に組まれた古い石垣に注連縄が巻かれていましたが、ここの小石を持参し船出すると無事に帰国でき、お礼に石を奉納したそうです。卒業生の1人が山に 鹿がいる! のひと言で全員釘付けに。鞍馬のお山は人の手を加えない自然のまま、あるがまま、全ての生命が共存する場、という教えが・・・

                                      大きな七夕飾りが。東日本大震災に対する願いが多く見られた
                   宿の前の赤い鳥居をくぐると、赤い灯明台が美しい

貴船の川床(京都)へ

鞍馬寺から貴船まで5時間の長い山道は鞍馬のお山の優しい空気に満ちておりました。私が木の根っこ道を歩いたのは3度目。貴船の宿にお泊りするは初体験ですが、貴船川の清流が豊かな流れを見事につくり、これぞ日本の夏の醍醐味でした。京都市内より気温が8度低いと聞きましたが、私には、涼しい!を通り越して、寒いよぉ!

夕食時、川床の寒さに耐えられず丹前を2枚借用しましたが、それにしても短パンとTシャツの卒業生達はエネルギッシュで逞しい。対岸の岩積みは苔むしていましたが、貴船川から湧きあがる冷気が美しい苔模様を彩っているのでしょう。それにしても卒業生達の就寝時間は早い。10時に布団でお休みとは・・・大きなバッグを抱えて歩いてくれた男性陣、ありがとう!引率役の私は大助かりで楽しい修学旅行でしたよ。

                             翌朝、2階の宿泊部屋から緑のモミジ越しに貴船川の川床(ふじ屋)を撮影
                  お山の上で雨でも降ったのかしら?見事な水量です

鞍馬のお山(京都)へ

昨年来、確か5回目の鞍馬詣でです。このお山へ登ると私は不思議な安堵感を覚えますが、今回は卒業生達5人が鞍馬のお山へ、との希望で出掛けました。私の知る限りの知識で卒業生達を境内のアチコチへ案内しましたが、パリのMさんはじめ全員が、まぁじっくりと説明文や案内文に目を通し、お参りする姿に感心するばかり。すっかり鞍馬寺の教え(宇宙に存在する全ての命を慈しむ)を習得した様子で、さすがわが卒業生達!

通常は鞍馬寺から奥の院を通って貴船に抜けるには約2時間余の山道ですが、私達はなんと5時間かけ、じっくりゆったりと歩きました。途中には1000年近い樹齢を持つ大杉大権現、義経の背比べ石、義経堂、僧正ガ谷不動堂、奥の院魔王殿などがあり、険しい木の根っこ道と階段ばかりですが、木漏れ日の中お山の新鮮な空気を全身に浴びて、すっかり清らかな気分に・・・

            木漏れ日の中、大きな杉の根っこが這っている。奥へ進むとと大杉大権現が
                  奥の院途中の大杉の横に源義経公を祀る義経堂が密やかに

琵琶湖の花火大会(滋賀)へ

8月8日、2ヶ月10日ぶりに京都へ行き、山科在住のTさんと合流し琵琶湖の花火大会へ。湖面は熱気むんむんのため琵琶湖ホテルの涼しいラウンジへ逃げ込み、ジントニック1杯で約4時間、女子会トークに花を咲かせました。PM7:00ホテル前の指定席へ移動。夕暮れ時はそよ風が吹きはじめ、私達の席は湖面を望む眺望が抜群の絶好ポイントでした。ラッキー!!

第28回目の今年は東日本大震災の復興を願い「がんばろう!日本」がテーマ。約1時間にわたって、1万発の打ち上げ花火が湖面の広範囲なアチコチから次々と。観客はなんと35万人とのこと。私は子供の時から花火と雷が大好きです。色とりどりの大輪の花が大空に咲き、大音響で大地が鳴り響く強大な音にうっとり状態でした。昨年来の念願の琵琶湖の花火大会は期待十分でした。

                                    携帯カメラで一瞬の大輪の花火を撮影するのはなんと困難なことか
               もう1秒前であればカラフルな色彩が撮れたはずだが、これはこれで・・・

2011年8月5日金曜日

北八ヶ岳白駒池(長野)へ

北八ヶ岳(佐久穂町)の広大な原生林の中に白駒の池があります。原生林に一歩足を踏み入れたら見たこともない風景が出現。なんと原生林は徒歩15分ほどの白駒池まで緑のふわふわジュータンのような苔に覆われていました。地面も木の根元も朽ちた古木の上も緑色の苔が、びっしりと広がり、まるでアニメの世界か太古の時代に彷徨い込んだような錯覚か。

満面に清水をたたえた白駒池は、季節と時間の変化につれ刻々と表情を変え、池の周辺の木は9月末か10月の初め、真っ赤な紅葉が見られるそうです。紅葉が池面に鏡のように映り、それはそれは神秘的な風景とのこと。この日は生憎の曇り空ですが対岸までの距離が広すぎず狭すぎず、丁度よい心地よさ。紅葉のベストシーズンにぜひ再訪問したいものです。

                                    何種類もの苔がびっしりと。皆さんもご自分の目で確認ください
              1周は約1時間の白駒池。池の傍の喫茶店は11月末に店を閉じるとか

北八ヶ岳八千穂高原(長野)へ

八ヶ岳の北側山腹の八千穂高原へ行きました。ここは2年前、小海線で小淵沢から小諸までローカル線の往復1人旅をした際、八千穂駅で途中下車した時、八千穂高原の存在を知りました。車で八千穂高原を目指して昇っていると突然のように美しい白壁林が続き感動的。ここは日本有数の白樺群生地とか。花木園や自然園があり豊かな自然がありました。

八千穂レイクは鮎や山女魚の釣り場があり、湖周辺を巡ると可憐な高山植物が咲き、オゾン層一杯の自然の宝庫でした。2年前から必ず行こうと心に決めていましたが、こんなに美しい自然の風景が見られるとは・・・春にはレンゲツツジが咲き誇り、秋の紅葉は赤や黄色が入り混じって晴れた日は絶景が広がるそうです。

                                       有名な 白樺湖よりも美しい八千穂高原の白樺群生林
             八千穂レイクの周辺は徒歩30分。静かな湖面が何ともいえず美しい

JR小梅線野辺山駅(長野)へ

全国に広がるJRの各線各駅の日本最高地点、小梅線の野辺山駅を訪問しました。標高は1345m。周辺は牧場やキャンプ場があり、駅舎は最近リニューアルしたそうで最高峰の駅舎に相応しい装いに変化してビックリ!23年前から私は毎年、小淵沢の会員制ホテルを利用したり、高校時代の友人の山荘を借用して、友人や家族と夏のGOLFや避暑に出掛けておりました。

野辺山駅前には以前から美味しい果物や野菜売場があり、友人達は家族土産に山ほど買物を。この店も立派にリニューアルされていました。ここのソフトクリームは口当たりがよく絶品味。清里の清泉寮は大勢の人が並んで入手困難ですが、私達はここで高原のソフトクリームを堪能しておりました。

                                            なんとまぁ、いかにもお洒落な標高最高地点の野辺山駅
                駅前も見事にリニューアル。奥の建物が美味しい野菜やソフトの店

サンメドウス(山梨)へ

毎日新聞旅行の案内に、八ヶ岳の斜面に咲いた百合の花畑を、スキーリフトから眺めようという企画があり、小淵沢住まいの弟夫妻を誘って出掛けました。今年は天候不順で遅咲きで・・・とは係員の弁明ですが、いくらなんでも百合畑はあまりにお粗末。いつになったらパンフのような満開の百合畑が見られるのか。観光バスが次々到着していましたが、これではクレーム続出は間違いない。

しかしながら、リフトの最高地点は標高1900mとか。八ヶ岳中腹の高原のさわやかな風は心地よく、ゆらゆら揺れるリフトからの眺めは最高でした。昨年、滋賀県箱舘山の夏場のスキー場に見事に咲いた百合の大群の丘へ行き大感激しましたが、八ヶ岳のサンメドウスとは大違い。新聞広告に偽りあり。汚名挽回はブルーベリーと桃と甲州ワインのお土産を・・・でないと、納得しないでしょうね。

                                               快適な昇りリフトの眼下に百合の花畑は見当たらず
                   駐車場の片隅に植木鉢の百合が満開。でもこれじゃあね

明野のひまわり畑(山梨)へ

1~4日、東京のじめじめした暑さを逃れ、山梨県の八ヶ岳へ行きました。滞在中、終始曇り空でしたが、韮崎近くの明野のひまわり畑を訪問した時は青空が白い雲の向うに見えました。観光客誘致のために休耕田に大輪のひまわりを植えているそうですが、畑面積が想像よりも狭く、あっちこっちと飛び地を利用しているので、こじんまり・・・

ソフィア・ローレンの映画「ひまわり」の広大な風景をを思い出そうとしましたが、明野はどう考えてもこじんまりで妄想するのは到底無理。お盆休暇のジャストタイミングに花一杯にしたいようで、早咲き遅咲きのひまわりを調整して植えている模様。訪問者はまだ少なく、絶好の花見日和でした。

                                      ひまわり畑はどこまでも延々と・・・と、まぁ想像してくださいな
                 青空・白雲・赤みがかった黄色の大輪。ひまわりは夏の女王様

2011年8月1日月曜日

恵比寿駅前盆踊り

私の最寄り駅はJR山手線恵比寿駅で毎年、西口ロータリーで盆踊りが行われています。現在地暮らしを始めて22年ですが、私の記憶では当初は8月中旬のお盆の時期に開催されていましたが、最近は7月末に前倒し。お盆の時期、田舎へ帰る人がいて参加できないから、とのこと。そうなんです。東京はお盆と正月は人がめっきり減少するのです。

都会の雑踏の中、賑やかな太鼓の音が、恵比寿駅前に鳴り響いておりました。後ろに廻って中を覗き込んだら若者達が数人、和太鼓を勇壮な姿で叩いておりました。暗くなれば、盆踊りに参加するだろうご婦人達が粋な揃いの浴衣で出番を待っている姿も素敵でした。都会の真ん中で脈々と続く日本の伝統文化に心和む想いでした。

                                    ハッピ姿のオジサンが赤い団扇を。なるほど、今年で59回目とは
           夕暮れ時、チョウチンに灯りが。私も子供の頃、母の手縫いの浴衣で盆踊りを

東京アートフェアへ

有楽町の東京国際フォーラムで開催された、東京アートフェアに行きました。小さなブースがそれはそれは沢山並んでおりました。大御所から若手画家、そして画廊やグループ出品など、実に多彩な作品達でした。現代アートの最先端から歌麿や北斎の直筆画や枕絵なども展示され、楽しいブース巡りでした。誘ってくれた若い友人のSさん、ありがとう!

私は高校1年から約10年間、油絵を描いていましたが当時、パリへ渡り、美術雑誌やファッション誌へ、パリの街角の絵と文章を掲載していた私の好きな著名な画家と直接話をする機会を得て、大感激!「パリへ渡って50年、パリで絵を描き、明日帰るんだよ」とのこと。憧れの人の絵を直接拝見し、お逢いするなんて・・・こんな機会もあるんですね。

                                              会場で配布されたアート展のチラシの表紙。アートでしょ!
          ふとした切っ掛けで、赤い油絵の具の細い線で風景がを描くことを始めたとのこと