2010年12月31日金曜日

皆様、ありがとう!!

月日の流れは、ほんに早いものです。念願の京都生活を志し賃貸マンション探しをしたのが、1年前の12月末のこと。引っ越しは2月6日でしたが早朝、ホテルのカーテンを開けたら、鴨川が雪をかぶっており、そぼ降る雪で寒そう~~。

当日の雪は降ったりやんだりで積もりませんでしたが、室内がいかにも寒そう~で、ひと段落した夕方、東京へ帰りました。京都へ戻ったのは20日頃。数日滞在して、やはり東京へ。京都は寒いと聞いていましたが、マンションなら大丈夫、とタカを食っていたのが大間違い。室内でも毛皮のベスト(兎)が欠せません。

京都暮らしを始めてから何度も再会した懐かしい関西在住の皆様方、京都で新たにお逢いしご親切にしてくださった皆様方、そして、東京在住の良き皆様方、兄弟妹とその子供と連れ合いと孫達。多々お世話になりました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

錦天満宮へ

錦天満宮は文字通り、「錦市場」の東端にあります。学業に加え商売繁盛の御利益があるとのこと。ここにお参りするのは何度目か・・・我が家から徒歩6分の至近距離です。

京の台所として知られる錦市場は、ご近所さんが言うには「少し前まで魚屋が多くて、ほんまに台所やったけど、最近は土産物屋ばかりで行かしまへんェ」だそうです。案の定、老若男女で溢れかえっており、食べ物にこだわりのない私はサッと見て引き返し、高島屋の地下へ直行しました。ここは私の冷蔵庫。ほぼ毎日通って食料を調達しておりまする。

                           提灯がいつ見ても可愛らしい。 
                              雪景色の小さなお社。

蛸薬師堂へ

やっぱり我慢できず、雪の中、そろそろ歩いて蛸薬師堂永福寺へ行ってきました。高島屋内を横切って新京極通りへ徒歩8分。醤油味がたっぷり沁み込んだ大根と油げを美味しくいただきました。「大根炊き」は大晦日の年中行事で厄除けとか。京都はありがたい振舞いが、いろんな寺社でありますね。

                       蛸の置物の頭をなでるとご利益があるとか。

雪の大晦日

今日は、朝から雪が降り始め、昼までに窓外は真っ白け。ベランダから見える建仁寺の屋根も南座も鴨川も、高瀬川沿いの桜も西木屋町の屋根も、化粧を始めたようですが、これから、新年のために、本格的な厚化粧をするようです。

今夜は、知恩院で除夜の鐘を聴き、八坂神社でおけら参り、と、京都風情を想像していましたが、骨粗鬆症の私が転んで骨折でもしたら、とんだ大晦日になるので、家でのんびりしようか、と。ムムム・・・残念です!!でも今夜、行こうかな?止めようかな?ムムム・・・思案中です。雪は元旦まで降るようです。

                                    鴨川の岸辺の雪化粧。今冬初めての雪がこんなに大雪になるとは。
                        西木屋町の飲食店の屋根と桜が真っ白。
高瀬川の桜の枝が重たそう

2010年12月26日日曜日

銀座(東京)へ

21日、東京へ戻りました。23日のイヴ・イヴはロックライブへ。ライブハウスは我が人生で、去年に続いて2回目です。音楽といえば、クラシックしか知らない友人(オーボエ奏者)と一緒でしたが、彼女は初ライブ体験。ヴォーカルの歌が上手い!キーボードも凄い!などなど、彼女の解説でおおいに楽しみました。

24日は、旧友と銀座4丁目のワコーの前で待ち合せました。若い時から、この場所でこの体験をしたかったのですが、一度もなく、しかしながら友達のおかげで、昨年に続いて2回目の待ち合せ。銀座三越でお昼を食べお買物をし、イタリア映画を観て、夕食を食べて・・・楽しいクリスマス・イヴでした。

                           ブランドショップが並ぶ銀座は1年ぶり
                                  ワコー隣のクリスマス・ツリー

2010年12月17日金曜日

南座へ

歳末の京の吉例顔見世も半ばを過ぎたが、遅ればせながらチケットを、と南座へ出掛けました。特別席27,000円以外は売り切れ、とのこと。あいにく21,000円しか持ち合わせがなく・・・海老蔵事件ですっかり有名になり、今年は大入り満員の様子。

南座前の通路は丁度入れ替え時間で、着物姿の待ち客と通行人がもみくちゃになっていました。南座は8月、京都の知人のご厚意で各流派の日本舞踊を拝見したが、東京の歌舞伎座より少し狭いが京都らしい落ち着いた雰囲気。今回の顔見世を昼夜とも見た知人は、「良かったぁ・・」と満足げ。ムムム・・・27,000円で見るべきか?もう少し考えよう!

                 南座は我が家ベランダから鴨川の向こうに見える至近距離

2010年12月15日水曜日

東福寺へ

数年前、JRの「そうだ 京都行こう」のキャンペーンで東福寺の紅葉が紹介された時、私は早速、この寺を訪問しました。駅から大勢の参拝客が門前列を成して押し寄せましたが、紅葉したモミジはたった3本。同行した大阪在住の友人達とはぐれて、携帯で連絡を取り合ったことを鮮明に覚えている。

今回の訪問は12月15日。紅葉時期をとうに過ぎていたが、なんとまだまだ紅葉が残っていた。少人数の訪問者に合わせるように、ひっそりと迎えてくれました。モミジの生命力、奥ゆかしさに感激し、堂々たる建造物に見惚れて、京都最大の大伽藍であることに、やっと気付いた次第です。

                                                               通天橋750年の歴史脈々と
                                                 丸四角デザインの基本この庭に

河井寛次郎記念館へ

人間国宝も文化勲章も断り、生涯無位無冠を貫いた河井寛次郎氏の記念館は、清水五条坂の近く。室内は作品の陶器や木彫作品・家具・器物・コレクションに満ち満ちています。町屋造りですが、2階吹き抜けがあり、各室の隅々まで、古い日本家屋のもつ上質な品性に溢れています。

記念館は寛次郎氏のこだわりの自宅で、中庭をはさんで居間・書斎・陶房・登り窯が大切に保存されています。生誕120年を記念して、年末年始、日本橋高島屋で「生涯一陶工、生命の歓喜」と題した展覧会が開催されます。
 
                         室内にはその生きざまが鮮明に現れている             
   

2010年12月13日月曜日

京大,未来フォーラムへ

京都大学百周年時計台記念館で開催された、フォーラム(無料)を受講しました。第46回目の卒業生講師は、NHKチーフ・アナウンサーの野村正育氏。現在は土曜・日曜の夜7時から「ニュース7」を担当。私のこのフォーラム出席は4回目。講義前、正門横のレストランで夜食のカレーを食べ、腹ごしらえをするのが楽しみのひとつです。

講義はさすが、国民の知る権利を伝えるに徹した、非常に解りやすい内容で高感度100%。アナウンサーの仕事は情報を言葉で伝えること。放送開始直前30分前に、放送順を決めるなどの緊迫した現場や、情報収集の具体的な手法や取材エピソードなどなど、興味深い話が満載で充実した時間でした。

                       雨けぶる時計台ホールに300人で超満員

2010年12月11日土曜日

嵐山、夜間ライトアップへ

昨夜から、嵐山夜間ライトアップが始まり、早速、出掛けました。嵐山電鉄に乗ってゆらゆらと。渡月橋から紅葉名所の宝厳院を拝観し、夕食に鰻丼を食べ、嵯峨野の竹林をぶらぶら歩き、常寂光寺から京都の夜景を見て息を飲み、落柿舎をみて、二尊院にやっと到着したら閉門直後。鰻を食べなきゃよかったなぁ。

夜間ライトアップは花灯路と命名され、点々と和灯篭が道案内してくれ、角々に京都を代表する華道家の見事な創作活花が、道行く人々の目を楽しませてくれました。紅葉の大半は散ってしまいましたが、まだ残っている紅葉もあり、ライトアップが美しい。苔・モミジ・竹林が絶妙のコントラストでした。

                                                    嵐山夜風がわたる小倉山へ
                                      
                            竹林にLEDがはんなりと
残りモミジわれみたまえと灯り花
花灯路ひとのぬくもり点々と
夜8時ぴたっと閉まる二尊院



2010年12月8日水曜日

上村松園展へ

京都の国立近代美術館で開催中の、上村松園展に行ってきました。女性ばかりを多く描いたこの作家の74年の人生における約80点の作品群は、見応え十分でした。

京都で生まれ、京都で育ち、京都で描いた松園の女性達のなんとまぁ、美しいこと。ただ美しいだけでなく、人物の内面までえぐりだし、滲み出た表情と女性独特の仕草。時代背景や人物の心情を描いた着物や絵模様。300種に及ぶという日本髪の数々。すだれや蚊帳や団扇など、すたれゆく家庭用品達・・・日本画の粋を極めた作品群に出会えて、充実した一日でした。

                                                                   京都国立近代美術館
                                 上村松園展

2010年12月7日火曜日

目黒警察署前

東京の自宅近くに目黒警察署があり、市川海老蔵事件の指名手配者の出頭(逮捕?)を待つ、報道陣がずら~り。すでに10日目に入ったそうですが、寒空のもと、ひたすら待っている皆さんの仕事、大変ですね!

目黒警察署の隣に最寄りのコンビニがあり、道路の左右に並ぶ約50人の報道陣の真ん中を歩かざるを得ませんが、記念写メを撮っているのは、私だけではありません。

                                                                  お仕事、お疲れ様
                             レンガの柱が目黒警察署

茶道会館(東京)へ

高田馬場の茶道会館を初めて訪問したのは約1ヶ月前。1500坪の広大な敷地内に茶室が15~20室。茶道会館の若奥様は京丹後在住の友人の娘で「ぜひに!」とご招待された次第です。東京の友人・京都で知り合った友人・左官業日本一の久住ご夫妻と一緒に、若奥様からお点前を披露していただきました。

12月5日は2回目の訪問で正式な「紅葉の茶会」。行き届いた庭内は見事な紅葉で、8席の茶席(香・濃茶・煎茶・裏千家×4、表千家)があり、どこも順番待ちの大盛況でした。今回は待ち時間を利用し女4人でお喋りに花を咲かせ、和服姿の女性に見とれながら、豊かな日本の伝統文化を満喫しました。

                                     広大な庭内はとても東京とは思えない静寂さ。和装姿の人々が・・・
                    穏やかな晴天でお茶会日和。モミジの紅葉が素晴らしい!

2010年12月4日土曜日

霊山護国神社へ

とうとう、NHK大河ドラマの坂本龍馬が死んだ。悲しい! 「かなんなー、福山が死ぬのは・・・」とは高瀬川沿いの親しい喫茶店主の弁。そうだ、墓参りに行こうと霊山護国神社に出掛けました。幕末維新時に亡くなった300余名の志士の墓がずらっと並んだ東山の山腹は、大勢の参拝者で溢れ、静かに京都の町を見守っているようです。

霊山護国神社の横には霊山資料館があります。坂本龍馬の直筆文や暗殺現場の再現。幕末から明治初期に活躍した多彩な人々などの多数の資料を展示しています。初代館長は松下幸之助氏とのこと。暗殺現場の近江屋跡や土佐藩邸跡は我が家から目と鼻の先で300mの至近距離。近江屋跡は現在コンビニで池田屋跡は三条大橋の傍。龍馬が怪我をした伏見の寺田屋のみ現存しています。

                     東山の山裾、龍馬の墓の前には、京都の町が広がって
                
                    左が坂本龍馬、右が中岡新太郎の墓。花が耐えないそうです

2010年12月3日金曜日

永観堂へ

永観堂のご本尊の見返り阿弥陀様は遅れる者を待つ思いやりや廻りを見つめる姿勢、そして自身を省み人々とともに前へ進む者を導くという有難い仏様です。左へ90度首をかしげ、わずかに微笑んでいらっしゃいました。唐門・釈迦堂・長谷川等伯の竹虎図など、見どころ満載。

東山を背景に多数の古建築が立ち並び、緑と水に囲まれた「もみじの永観堂」の紅葉訪問は2回目(11╱21と12╱2)です。参拝者はそれはそれは多数で、もう落ち葉が積もり始めましたが、ギリギリの紅葉が見られ、幸せ感に満ち溢れた一日でした。

                                                        白壁に見事に映える遅れ紅葉
                       落ち葉モミジが絨毯のようにこんもりと。お見事でしょ!

2010年12月1日水曜日

高台寺へ

豊臣秀吉の正室北政所が秀吉を弔うために建立。紅葉のシーズン中、この寺の夜間ライトアップは実に感動的です。モミジの紅葉がこんなに美しいとは。本堂前の白砂と五線の白壁を背景にゆらゆらと美しい映像と音楽が静かに流れ、かすかに庭内に香のかおりが漂い、誰もが我を忘れて見入ってしまいます。

9月、中秋の名月の夕べ、高台寺の月見茶会に友人と2人で参加しました。夜間拝観者は一切お断りして高台寺を貸切状態に。なんとお茶道具は全て羽柴家の桐の家紋入りで江戸時代の作、とのこと。茶杓にまで家紋が入った道具類にしばし溜息。庭には名月と鈴虫の声が・・・

                                                  木が葉っぱが赤々とめらめらと燃えているようです
                     ライトアップされた竹林はまさにパワースポットでしょう

清水寺へ

2年前、ライトアップされた紅葉に触れ、この世のものとは思えない美しさに、大きな感動を覚えました。それは、ここ清水寺で、12月初めのこと。京都住まいを始めた直後もライトアップを見学し、桜が満開時も、昼・夜に参拝しました。

11月中旬、清水寺の塔頭、成就院を見学した際、夜間拝観券を頂戴したので、今夜は、長岡京在の旧友と二人で出掛けましたが、いつもながら、この寺は、若者達が多く参拝し、ご本尊の前で、熱心に祈る姿が、心に沁みる時間でした。

                                                                山門近くの三重の塔
                       清水の舞台から臨む、燃えるように赤いモミジ。