2010年12月8日水曜日

上村松園展へ

京都の国立近代美術館で開催中の、上村松園展に行ってきました。女性ばかりを多く描いたこの作家の74年の人生における約80点の作品群は、見応え十分でした。

京都で生まれ、京都で育ち、京都で描いた松園の女性達のなんとまぁ、美しいこと。ただ美しいだけでなく、人物の内面までえぐりだし、滲み出た表情と女性独特の仕草。時代背景や人物の心情を描いた着物や絵模様。300種に及ぶという日本髪の数々。すだれや蚊帳や団扇など、すたれゆく家庭用品達・・・日本画の粋を極めた作品群に出会えて、充実した一日でした。

                                                                   京都国立近代美術館
                                 上村松園展