2013年11月6日水曜日

海龍王寺(奈良)へ

法華寺北側の海龍王寺(真言律宗/ご本尊は十一面観音様)へ。平城京設立の折北東の護りとして毘沙門天を祀った寺院として創建されました。藤原不比等が絶大な力を得て邸宅が建設された際も壊されることなく邸内の寺院として都の北(鬼門)の護りを担ってきました。公開中のご本尊の十一面観音様は光明皇后が彫られたとのこと。

遣唐使として東シナ海を渡航前に僧侶達が留学安全祈願する寺として聖武天皇から海龍王寺の名を定められたとのこと。当時写経が盛んで光明皇后は般若心経他を1000巻書写され、後の世に弘法大師空海も1000日間参籠し般若心教を書写して入唐したそうです。私の参拝は3回目。寺宝を多数さりげなく展示する静かなお寺です。

                            海龍王寺本堂。西金堂内には国宝五重小搭他が安置され特別公開中でした