2011年5月19日木曜日

化野念仏寺へ

嵯峨野の奥の念仏寺へ。ここの訪問は20代の若き時から2回目。境内の8000体の小さな石仏・石塔は古の昔、化野一体に葬られた人々の墓で何百年という歳月をえて無縁仏となり、化野の野に散乱していたが明治中期、人々の協力をえて集め安祀したそうです。

平安時代中期、念仏を唱え貧しい庶民救済につくした空也上人や末期の西行法師も、石仏・石塔が肩を寄せ合う姿を地蔵和讃に詠んでいます。1回目訪問時は念仏寺全体に今にも崩れそうな石仏・石塔が無数に並び哀れ心に揺れましたが、今回は低い塀囲いの中に整然と並べ揃えてあり、数も少なくなったような気がします。盛大な供養と整備が行われたのでしょう。

              石仏石塔の参拝もせず、塀の外から写真を撮る中年女性が・・・世も末
                        六地蔵までの坂道に美しい青竹が凛と