2011年5月26日木曜日

法界寺へ

佛教大学の社会人セミナーで古美術修復の第一人者の講義を受講した時、法界寺に行くように、とお勧めがありました。なるほど、宇治平等院の阿弥陀様と同年代の阿弥陀様は、豊饒なお顔や姿で幸せ感に溢れており光背は細微な透し彫り。天蓋にはそれはそれは美しい極楽浄土が描かれています。中でも漆喰(白)を背景の天女様の舞姿は心ときめく瞬間でした。

この寺は、今をさる800年前、浄土真宗の開祖親鸞聖人誕生の地です。9歳で出家するまでこの日野で過ごされたそうです。また室町幕府8代将軍足利善政の正室として歴史に名高い日野富子も一族とのこと。西宮のTさんへ、漆喰(白)を背景に、天女が美しい衣装で優雅に華麗に舞っているのをご存知ですね。

                                       90歳で入滅された親鸞聖人が幼少の頃、接した阿弥陀様が
                  左が阿弥陀堂、右が薬師堂。日野家一族のご廟所も境内に