2013年8月18日日曜日

風立ちぬへ

零戦を設計した堀越二郎と堀辰雄の風立ちぬを重ねた大人のラブストーリー。高原で結核を療養する妻とひたすら美しい飛行機を設計したかった主人公の出逢いから別れまで。堀辰雄の風立ちぬ(風が立った)を読んだのは中学の頃です。零戦が青空に飛び立った日「そして一機も戻ってこなかった」という台詞が。

飛行機製造過程の専門用語や機械音が素晴らしく、風立ちぬのタイトルに相応しく草原や服装を揺らす風の表情が印象的。生きねば、という副題から宮崎駿監督の想いが伝わる作品です。結核を患う妻の横で煙草を吸う主人公に批判があるようですが、あの時代、戦闘機を設計せざるを得なかった堀越を想像すれば何ということもない。

                   2回観ました。1回目は泣かなかったのに、2回目はポロポロ・・・