2011年6月26日日曜日

湯島天神へ

湯島天満宮の創建は5世紀と伝えられますが、14世紀半ば土地の人々が菅原道真公の遺徳を慕い、文道の太祖と崇めて勧進したそうです。17世紀徳川家康が江戸城に入るとともに、永く太平の世が続き文教が大いに賑わうようにと祈願し、その後、江戸時代の学者文人達の参拝が相次ぎ、民間に広まったそうです。

ここは本郷台地の複雑な地形の上にあり、通常は男坂女坂といわれる二つの坂を利用します。受験時になると今も多くの学生が合格祈願に訪れます。京都の北野天満宮は雅な雰囲気で広大な敷地を有し紅梅の老梅が境内に趣きを放っていますが、湯島天満宮はいかにも庶民的で身近な天神様として関東の人々に慕われています。

                           曇り空だが訪問者は跡を絶たない。本殿前には縁起結びの大きな縄の輪が
                     まっすぐな男坂。女坂はくの字に曲がって緩やか