2014年6月3日火曜日

金剛輪寺(滋賀)へ

琵琶湖東三山のひとつ金剛輪寺(天台宗/聖観世音菩薩様)の創建は奈良時代。聖武天皇の祈祷寺として行基が建立。現在の本堂は鎌倉時代建築で実に700年の歳月をえています。源義経が参籠し木曽義仲追悼の太刀を奉納、北条時宗は近江の国中の寺に元軍の降伏祈願した歴史に名高い古刹です。

創建時の僧坊は百余を数えたそうです。信長は焼き討ちを命じたが僧の機知により本堂・三重塔・二天門は残ったとのこと。猛暑のこの日、緑濃い木立の長い参道を登りきると新鮮な空気が辺り一面に。春はさつきや石楠花が咲き夏は紫陽花が。秋には本堂脇の血染めの紅葉が鮮やかな赤に染まります。

     聖観音菩薩様は金箔のお顔で理知的な気高さ。天下安泰と時の人々の願いを受け止めて
     明治維新により全僧が下山帰俗。全国10万の観音信者の祈願で復興し三重塔も再建された