2011年10月1日土曜日

浄智寺(神奈川)へ

驚いた事に鎌倉には現在約300の寺があるとのこと。裏道を通って未訪問の寺を参拝しました。13世紀北条氏の勢力が極めて盛大な時期に創建。執権として有名な北条時頼の3男宗政の未亡人が夫の菩提を弔う寺として建立したそうです。開山には中国や日本の高僧が招かれ創建当時は大伽藍が創建されたそう。現存する祠堂は、日光東照宮のような華麗な装飾の建物です。

戦国時代から江戸時代に入ると各寺院は衰微し鎌倉は農漁村になってさびれ、寺院もかっての繁栄ぶりを失って行ったとのこと。この寺も大正12年の関東大震災でほとんど倒壊し、現在は三門、鐘楼付きの楼門、新しい仏殿の雲華殿、方丈、客殿があるのみ。鎌倉の庭園は自然の草花を植える方式で親しみやすいが、これは禅宗の思想なのでしょう。

          木漏れ日の美しい山門。源氏山の麓のこの辺りは鹿ケ谷と称し多くの寺院が現存
萱ぶき屋根の家は、方丈か客殿のようですが、創建時のものではなさそう