2011年10月1日土曜日

英勝寺(神奈川)へ

東光山英勝寺は現在鎌倉では唯一の尼寺です。江戸時代の東慶寺は尼寺であり駆け込み寺として有名だったが、昭和に入って男性住職に変わりました。寺域は扇ヶ谷にあり、徳川家康の側室の英勝院尼の創建です。太田道灌から4代の娘で代々徳川家に仕えてきたそうです。仏殿には3代将軍家光の寄進による運慶作の阿弥陀三尊像を安置しています。

尼寺のせいか、別名花の寺として鎌倉の人々に知られているとか。萩は台風15号でほとんどが凋んでいましたが、赤い曼珠沙華がアチコチ咲いていました。十二支を刻む仏殿は日光東照宮の装飾を垣間見るような勇壮華美な装飾が残され、かっての家康の威光が偲ばれます。やはり関東大震災で庫裏、蔵などは倒壊したが、往時の面影を半ば損ねているが文化財としての価値は高いそうです。
               赤い花は庭のアチコチに咲く曼珠沙華。京都の手が込んだ庭とは異なり素朴で親しみやすい
二階に鐘楼のある総門。火事や地震の災いを逃れ現存する貴重な建物