2011年7月29日金曜日

天平聖武絹作品展へ

友人のUさんご夫妻は丹後縮緬の織元です。ただ今、東京の青山で新作の着物展を開催中。Uさんの奥様と私は昨年4月、奈良法華寺で偶然のような出会いをして以来、親しくさせていただきました。手操りという2000有余年に及ぶ日本の伝統技法を今も伝え、展示会は長い歴史の重みをずしりと感じる作品群でした。

天平聖武絹とは奈良時代の朝廷へ献上した絹のこと。聖武天皇が大仏開眼祭を行ったのは1255年前。東大寺の保管庫に当時の献上絹が今も大切に保管されているのを知ったUさんのご主人は、約40年前、その昔の技法で全く同じ絹布(鮮やかな茜色)を再現し、以来、毎年5月に開催される東大寺の大仏開眼祭に、天平絹を献上しています。

                                  携帯の写真では素晴らしい絹の色や風合いが表現されず、残念
            溜息が出るような丹後縮緬の着物。絹糸の1本や繰り方にUさんの熱い想いが