2012年11月26日月曜日

復元・東京駅舎へ

建築家の辰野金吾設計で1914年に完成し1945年の東京大空襲3階部分を消失し2階建てで60年以上使用されていた東京駅舎が創建時の姿に忠実に再現された。人々が普通に乗降し列車が行き来する駅舎としての機能を維持しつつ13年の歳月をかけ復元した日本の建築界の力量が遺憾なく発揮された建物です。

外装部分の色目が異なる煉瓦タイルの追加数は50万枚。屋根部分の黒いスレートは震災地の東北産の天然石を使用。銅版は腕利きの板金職人を60人招集。戦災で消失した内装部分はモノクロ写真から色調や残された資材から再現。難題は330mの駅舎全体の免震化のための地下工事だったそうです。

       保存による技術の進化。技術を受け継ぐ職人の存在。駅舎は次の100年へ向けてスタートした
       知恵と技術を結集した駅舎復元。ドーム天井や東京ステーションホテル内は見物客で溢れている