比叡山は今、紅葉の真っ盛り。赤や黄色が、みごとに色鮮やかでした。春の桜の開花と秋の紅葉ともに、今年の比叡山は、おかげさまで綺麗です、とのこと。根本中堂・文殊堂・戒壇院・他を巡りましたが、夕方4時を過ぎると急激な冷え込みで、あわててホテルへ戻りました。
夕食時、窓外は当然真っ暗闇の中、眼下に、琵琶湖畔の大津の町の灯りがキラキラと、とても美しかったです。朝食時には、年に7~8回しか見られないという雲海が、琵琶湖面を覆いつくして、幻想的な光景でした。
翌日は、幸運にも、穏やかなポカポカ陽気になりました。
京都御所は一般公開中でしたが、何度訪れても、私は、1200年間にわたって天皇が住まいした、このシンプルを極めた日本建築の粋と崇高さに、心打たれる思いです。
無鄰庵は、明治時代、南禅寺界隈に建てられた優雅な別荘群のひとつで、山形有朋の別邸でしたが、ここは東山を借景に、疎水の流れを利用した見事な庭は、晴れやかな彩りを加えていました。
鹿ケ谷の法然院は、私の大好きな寺。いつもながら静かな佇まいの中、苔むした門の屋根や庭に、紅葉が見事なコントラストを見せてくれました。
見事に紅葉した、比叡山の山腹
京都御所の朱塗りの回廊から、紫宸殿を望む
比叡山の山裾、鹿ケ谷の法然院の紅葉
南禅寺界隈の別荘群のひとつ。無鄰庵(山形有朋邸)の紅葉