2014年5月27日火曜日

法然院へ

東山山系の山裾の銀閣寺から南禅寺までの疏水横が哲学の道。京大の哲学者西田幾太郎が思索にふけって歩いた哲学の道の半ばに法然院(浄土宗)があります。比叡山で修業後、荒れ果てすさんだ都の人々を救済するため山を下り鹿ケ谷に初めて庵を組み噂を聞いた都の人々が教えに導かれて足を運んだ場所です。

境内はいつ訪問しても静かですが参拝者は1人2人と後を絶たない。山の斜面から獅子脅しのカ~~ンという張り詰めた竹の音が響く。樹木や石や池はさほど手入れされた様子もなく、訪ねる者を癒しの空間へ導く私の大好きなお寺です。本堂は閉ざされていたがお庭をひと巡りした初夏のキラキラ輝く朝でした。

        苔むし草が生え今にも崩れ落ちそうで泣けそうな茅葺の山門でしたが改築されて
           木漏れ日が美しい参道。適度に苔むし歩く者の速度が自然にゆるくなる