2015年5月26日火曜日

京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホールへ

昼食と夕食後の2回鎮痛薬を飲んで「京都大学未来フォーラム」を受講しました。講師は京大在学中にボクシングでプロデビューした異色の医師。「命の次に勉強が大事」が川島家の強固な家訓だが、その狭間は体力作りと食料作りと悟って模索実践した地域医療のエキスパートです。

自給自足を目指して妻子と共に山奥に移り住み僻地医療に出会う。各地を転々としながら救急地域医療の在り方を学ぶ。押し寄せる患者に戸惑いながら多数の症例を診て実績を積んでいたら東日本大震災に。津波被害が大きかった気仙沼市にボランティアとして通ううちに医師が1人もいなくなった病院長に就任。

崩壊した地域医療の立て直しに尽力。ポテンシャルの高い人材を仲間に獅子奮迅の活躍。京大から次々と30名の優秀な医学生が研修医としてウォーキングシューズ持参で参加。毎朝体力作りを基本に真剣に走ることからスタートしたそうです。

昨年4月退職。現在は高雄病院地域医療室室長に。今後の目標は洛北で米作りをしながら患者に密着した訪問介護。死ぬ直前に実に多くの高齢者が救急車で病院に運ばれてくるが応急手当後は自宅介護を!が持論とのこと。患者に寄り添う医師が京大から育つとは「自由な学風」なればこそ。